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vix指数を生暖かく見守るブログです。




VIX売りが簡単にできる米国VI投資

価格が変動しなければ価格調整額が固定だという誤解
ロスカット値に余裕があれば大丈夫だという過信

VIX先物を対象とするCFD米国VIを売っていれば高利回りを本当に得られるのかどうか検証されている方も多いと思います。
過去の検証結果からのバックテストは基本的に都合のいい部分のみが紹介されているので必ず自分でもバックテストを行って納得してから行いましょう。すると、言われるほど簡単な事ではない、言うは易し、行うは難しだというのが分かると思います。

VIX売りの推奨記事はほぼ2017年に書かれたものが多いです。2017年は史上稀に見る安定相場と言っても良かったことからさかんにVIX売り最強が叫ばれていました。
そして2018年2月のVIXショックをどうやり過ごしたのか書かれていない記事の多くはアフィリエイトサイト、書かれていても実際に投資はしていない場合が多いことに気付くでしょう。
個人の投資ブログなどではVIXインバース早期償還を食らったという記事を見かけることはありますが。

私はVIX先物のカレンダースプレッドをやっていてVIXショックの時に数十万とは言え損失を被りました。私にとっては大きな金額です。
表面的な部分だけを鵜呑みにして損失を被ってしまう。そうならない為にもVIXをもう一度掘り下げて勉強した結果、いかに適当な説明や誤解で記事が書かれているのかが分かりました。

少額資金でVIX先物が売買できるCFDとしてよく紹介される米国VI

現在であれば4000円ほどあれば一単位取引できます。 こちら 私もよく取引しますが、現在は売りを2単位ほど保有しています。
ドル建てですが入出金は円で行います。取引時点の為替レートで円換算されて表示されています。

手数料は不要・スプレッド0.06前後


手数料はかかりませんが、スプレッドが0.06前後開いています。スプレッドは固定されておらず相場急変時には多少開く場合があります。
レバレッジ5倍

レバレッジは5倍。取引単位が10倍ですので、11.71ドルで最小単位を買おうとすると必要証拠金が最低3460円必要になります。これで117.1ドル分のCFDが購入できることになります。

逆差し値が有利に動くトレーリングストップが使える

そういう時はトレーリングストップを使います。
公式の説明を見ても具体的にイメージし辛く一度自分でやってみた方が分かりやすいのかもしれませんが、ざっくり言えば設定した逆指値が一定の幅で動くシステムです。
例えば1000円で買って逆指値800円、トレーリングストップ幅を200円にセットします。価格が1100円まで上昇すると逆指値が900円に動きます。
ただ、価格が細かく上下しているような相場状況でトレーリングストップ幅を狭くとりすぎると大きな利益を逃してしまう場合もあります。

また、トレーリングストップがいつ発動するかにも注意が必要です。

トレーリングストップ発動の条件

トレーリングストップ幅<現在値と逆指値の価格差 になるとトレーリングストップが発動します。
従って設定時にトレーリングストップ幅のほうが大きいと通常の逆指値のほうが生きています。

先物には期限があるが米国VIには期限がないのでかわりに価格調整がある

先物には期限がありますが、このCFDは期限がありませんので価格調整日に価格調整額の受け渡しがあります。
価格調整日にCFDを持ち越さなければ関係ありませんが、価格調整日をまたいでCFDを保有する場合は価格調整額が発生します。
直近2回の価格調整額は以下のようになっています。いつ価格調整が行われるかは常に表示されています。

現在の私の建て玉を見て貰うと分かりますが、価格調整額累計が+192円となっているのは売り建て玉を保有して直近2回の価格調整を受けたたためです。ページトップの建て玉画像はまだ1回目だったのでマイナス652円となっています。

CFDの価格調整額とは

CFDには価格調整額、金利調整額、および権利調整額の3種類の調整額が発生する場合があります。
このうち価格調整額とは対象の資産が先物の場合で、かつCFDに期限がない場合に発生します。
先物は期限がくると消滅しますが、CFDの期限がない場合は今まで参照していた先物価格から次の期限の先物価格に切り替わります。この時に発生するのが価格調整額です。

期近1000円 次期1100円

CFDの買い保有 1000円から1100円に上昇するので含み益が100円になりますが、価格調整額としてマイナス100円が口座にカウントされます。
CFDの売り保有 1000円から1100円に上昇するので含み損が100円になりますが、価格調整額としてプラス100円が口座にカウントされます。

価格調整額がないとすると?

米国VIで考えてみましょう。
前回の価格調整では期近14.81ドルから期先15.58ドルに切り替わります。 もしも価格調整がないとすると、CFDを買っている人は自動的に価格が15.58ドルまで上昇し、もしここで売却すれば利益となります。逆に売っている人は損失となりますが、これでいいのでしょうか?

先物の買いを続けようとするとロールオーバーによるコストがかかる

しかし、先物の場合はこうはなりません。先物を買っていた人は安い価格で売却決済し、高い価格で買い直さないと先物を持ち越せません。そうなるとこのロールオーバーの時点で先物買いの人はコストがかかりますが、CFDを買っている人は労せずして利益をあげることができます。これだと先物買いよりCFDの買いのほうが有利になってしまいます。。CFDも先物でカバーしていますから価格調整がないとおかしくなってしまいます。

ロールオーバーによるコストを公平に負担するのがCFDの価格調整額

従って、この先物のロールオーバーによるコストを疑似的に負担するのが価格調整額ということになります。
価格調整額はあくまで期近の価格と期先の価格の価格差ですから、期先の価格が安い場合は上記と逆の結果になります。
価格調整を受けると損をするからと言って、価格調整直前に売却決済し、価格調整後に新規で買い直ししても買い直した価格が期先の高い価格になってしまいますから、口座にマイナスがカウントされないだけであって、安く売って高く買う、いわゆるコンタンゴによる減価を受けていることに変わりないことに注意しましょう。

価格調整額の受払まとめ

期近より期先が高い順ザヤ(コンタンゴ)の場合
CFD買い保有者は価格調整額を支払う
CFD売り保有者は価格調整額を貰う

期近より期先が安い逆ザヤ(バックワーデーション)の場合
CFD買い保有者は価格調整額を貰う
CFD売り保有者は価格調整額を支払う

VIX売りが推奨される理由~コンタンゴで減価するなら売ればいい

VIX先物は圧倒的に期先が高いコンタンゴが多い

VIX先物は期先が高い状態が約8割以上という統計もあります。VIXは相場下落時に急騰することからVIXを買っておけば保険になると考えVIXを買って長期間保有していたとすると、ほとんどの期間で価格調整額を支払うこととなります。逆を言えば長期間売り続ければ価格調整額を貰い続ける事ができることになります。
順ザヤに買いなしという相場格言を見事に表しているもの、それがVIX先物ななのです。

価格調整額は引き出せない

しかし、この価格調整額は未決済評価損益として計上されているので基本的には決済しないと引き出せません。
ここで価格調整額を受け取ろうとして価格調整が行われて価格調整額を受け取った後に決済をし、新規に売り建てを行う事を考える人がいると思います。

価格調整の本質から見えてくるもの

これは結局のところ先物売りのロールオーバーを自分でやっていることと同じなのです。
つまり、ここでは詳しく触れませんがこれは商品先物で言うところのサヤすべり取りを行っていることと同じになります。

ロスカット値に余裕があったほうがいいのか?

そもそもロスカット値は任意証拠金を積み増しすることによってレートをあげる事ができるようになっています。
通常他の会社のCFD口座だと口座にある資金が有効証拠金とみなされますがそうなってません。口座に100万円あっても何もしなければ証拠金は4000円程度、そしてロスカットレートが自動で設定されます。私の現在の建て玉からすれば1.3ドル弱価格が上昇すればロスカットになります。
これだとあまりにロスカット値が低く頻繁にロスカットされてしまいます。どうせVIXなんか上がっても下がるので機会損失甚だしいという事で証拠金を積み増ししてロスカット値をあげるとしましょう。
ただ、VIXはどれくらい上昇するのか予測するのは難しいです。仮に建値の倍の50ドル程度まで上昇したらロスカットになるくらいにしておきましょうか。
そうすればVIXショックもやり過ごすことができます。ただ、ではリーマンショック級のVIX急騰がきたらあっさりロスカットです。
建て玉当たり230ドル程度、約2万5千円ほどの損失を被ります。
これだとVIXインバースを買って早期償還を受けるのと大差ありません。
CFDの利点はほぼ24時間取引できる点にもあります。ロスカットを怖がりロスカット値を上げてVIXが上昇するのをただ手をこまねいて見て、結局ロスカットされてしまう。
リーマンショック級のVIX上昇にも耐えうるだけの証拠金を積み増しすればどんどん利回りは低くなっていきます。
ロスカット値が高ければそれでいいのかというと必ずしもそうは言えません。

以上のようにVIX先物の売りに優位性があるのは間違いありませんが、相場が大幅下落し、VIXがどんどん上昇しているときでも貴方は平然としていられますか?

ここで紹介したCFDを扱っているのはこちらになります。

公開日:
最終更新日:2018/07/06