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10年で1億円が1万円になるETN、VXX売りは本当に儲かるのか?

      2019/08/10

https://www.marketwatch.com/press-release/barclays-announces-upcoming-ticker-changes-for-vxxb-and-vxzb-etns-2019-04-08

長期的に下落するとして有名なVXXが満期となりVXXBになりましたが、内容的には変わっていません。そして再びVXXへティッカーが変更になっていますが、目論見書などを見てみると独自の裁量により償還できる条項が追加されています。
独自裁量なので一体どのような場合に償還されるのかは分かりませんので少し怖い気もします。
VIXインバースの場合は前日比での大きな下落という一応の目安がありましたのでVIXが急騰したら償還されるかもという心構えはできます。
これを同じようにVXXに当てはめてみるとVXXの急落により償還ということは考えにくいです。(VIXが70%80%も前日比で下落するなど)
VIX先物がコンタンゴによりVXXの価格が下落し続けて価格が安くなった場合は併合をしていたのでどのような場合に早期償還を行うのかはちょっとよく分かりませんが。
https://sixfigureinvesting.com/2018/12/vxx-maturity-vxxb-replacement/
上記記事によれば前身のVXXにはこのような償還条項はなかったようで10年で満期となり、どのようなパフォーマンスだったかが詳しく記載されているので一部抜粋引用致します。

2009年1月30日の開始時に購入したVXXの100万ドル相当の最終価値:96.50ドル
開始以来のパフォーマンス:-99.9904%

となっています。このような事からVIX先物を買い続けるより売ったほうがいいということが浸透し(→コンタンゴによる減価の本当の意味)、VIX売り=VXXの売り、VIXインバースの買いがもてはやされましたが、ご存知の通り2018年のVIXショックによりその神話は一気に崩れ去ったかに見えます。
VXXは2009年から運用開始されていますが、リーマンショックの後からというのもポイントです。

いずれにしろ100万ドルの資産が100ドル程度、資産が1万分の1にまで減少。
逆に言えば100万ドル分売っていたら99万9900ドル程度の利益になっていたことになりますが、あくまで売りから入りますので売った金額以上の利益は見込めないので、より多くの利益を獲得しようとなると一旦利益を確定しその利益分を追加して売っていくということになります。
実際に100万ドル分のVXXを売ったとすると2009年は67%ほどの利益が出ていたことになります。言い換えると売り総額が33万ドルまで減少。
翌年のVXXの下落率は約70%ほどですから、33万ドルが10万ドル程度まで減少しどんどん利益が小さくなっていきますのでいずれにしろ追加売りを行いたくなるのが人情です。

投資額 利益 vxx
100 67.19 2009 -0.6719
167.19 118.7551 2010 -0.7103
285.9451 4.346365 2011 -0.0152
290.2914 222.1891 2012 -0.7654
512.4805 315.2267 2013 -0.6151
827.7072 220.5012 2014 -0.2664
1048.208 372.4285 2015 -0.3553
1420.637 986.7744 2016 -0.6946
2407.411 1689.04 2017 -0.7016
4096.451 -2889.64 2018 0.7054

2009年に仮に100ドル分売り初め年間の利益を次年度にプラスして売っていくというやり方で2017年終わりには40倍にまで膨れ上がっています。

さて、このようにVXX売りがうまくいって売りを追加していくと2018年にこの戦略は大きなドローダウンを受けます。
2018年は70%ほどVXXは上昇しているのでせっかく40倍の4096ドルにまで膨れ上がった資産が1200ドルまで減少しています。まるでVIXインバースの早期償還のようですが、それでも約10年で12倍にまでなっているのは驚きです。
ちなみにVXXが設定されたのは2009年からですが、もし2008年頃から売り始めていたら勿論VXX売り戦略はすぐに破綻しています。
この戦略の怖いところは一夜にして資産の大半を失う可能性がある点でしょうか。
 



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